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東洋医学臨床論の問題と解説

はり師・きゅう師国家試験の東洋医学臨床論から、よく出る知識を15問にまとめました。答えは「答えと解説を見る」を押すと出ます。アプリで解くと、同じ知識が四択と一問一答で毎回ちがう形で出ます。

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神経根と末梢神経

問1 アキレス腱反射が低下し、足の外側縁の感覚が鈍くなった。障害が考えられる神経根はどれか。

  1. L3
  2. L4
  3. S1
  4. L5
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答え:3. S1
S1:アキレス腱反射の低下、足外縁〜足底の感覚、足関節の底屈力。L5:母趾の背屈力、足背の感覚。L4:膝蓋腱反射、下腿内側の感覚です。

ここがポイント 神経根は「反射・感覚・筋力」の3点セットで判定します。S1は下腿三頭筋(つま先立ちが難しい)。

教科書で確かめよう:新版 第2章 第1節 腰下肢痛・下肢痛(国試は新版に沿って出題)

問2 母趾の背屈力が低下し、足背の感覚が鈍くなった。障害が考えられる神経根はどれか。

  1. S1
  2. L3
  3. L4
  4. L5
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答え:4. L5
L5神経根障害では母趾の背屈(長母趾伸筋)が弱くなり、下腿外側〜足背の感覚が落ちます。反射は目立った変化がないことが多いです。

ここがポイント 腰椎椎間板ヘルニアはL4/5間(L5根)とL5/S1間(S1根)が多い。SLRテストは坐骨神経の伸張で陽性になります。

教科書で確かめよう:新版 第2章 第1節 腰下肢痛・下肢痛(国試は新版に沿って出題)

問3 ファレンテストが陽性になる疾患はどれか。

  1. ドケルバン病
  2. 肘部管症候群
  3. 胸郭出口症候群
  4. 手根管症候群
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答え:4. 手根管症候群
手根管症候群は正中神経の圧迫で、母指〜環指橈側のしびれ、母指球の萎縮(猿手)。肘部管症候群は尺骨神経でフロマン徴候、ドケルバン病はアイヒホッフテストです。

ここがポイント 手根管症候群は中年女性・妊娠・透析に多く、夜間や明け方にしびれが強くなります。チネル徴候も陽性。

教科書で確かめよう:新版 第2章 第1節 上肢痛(国試は新版に沿って出題)

問4 フロマン徴候が陽性になる神経はどれか。

  1. 尺骨神経
  2. 橈骨神経
  3. 正中神経
  4. 腋窩神経
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答え:1. 尺骨神経
尺骨神経が障害されると母指内転筋が弱くなり、紙をつまむと母指のIP関節が曲がります(フロマン徴候)。肘部管症候群で起こります。

ここがポイント 尺骨神経の障害は小指・環指尺側のしびれ、鷲手、骨間筋の萎縮。肘部管とギヨン管で障害されます。

教科書で確かめよう:新版 第2章 第1節 上肢痛(国試は新版に沿って出題)

問5 胸郭出口症候群の検査はどれか。

  1. ラセーグテスト
  2. トーマステスト
  3. ファレンテスト
  4. アドソンテスト
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答え:4. アドソンテスト
胸郭出口症候群には、アドソン・ライト・モーレイ・エデン・ルースなどのテストを使います。なで肩の女性に多い病気です。

ここがポイント アドソン(斜角筋)、エデン(肋鎖間隙)、ライト(小胸筋)、ルース(3分間挙上)、モーレイ(圧痛)。

教科書で確かめよう:新版 第2章 第1節 頸肩腕痛(国試は新版に沿って出題)

頭痛と顔面

問6 両側の締めつけられるような頭痛で、肩こりを伴い、動いても悪化しないのはどれか。

  1. 群発頭痛
  2. 片頭痛
  3. 緊張型頭痛
  4. くも膜下出血
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答え:3. 緊張型頭痛
緊張型頭痛は両側性・締めつけ感・非拍動性で、日常動作で悪化しません。片頭痛は片側性・拍動性で動くと悪化し、閃輝暗点の前兆があることもあります。

ここがポイント 鍼灸の適応が最も高い頭痛。肩・首の筋の緊張に対し、天柱・風池・肩井などの局所と全身調整を組み合わせます。

教科書で確かめよう:新版 第2章 第1節 頭痛(国試は新版に沿って出題)

問7 片頭痛の特徴はどれか。

  1. 拍動性で、体を動かすと悪化する
  2. 目の奥の激痛が毎日同じ時刻に起こる
  3. 突然、人生最悪の痛みで始まる
  4. 両側性で締めつけ感がある
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答え:1. 拍動性で、体を動かすと悪化する
片頭痛は拍動性で、悪心・光や音への過敏を伴い、動くと悪化します。毎日同じ時刻の目の奥の激痛は群発頭痛、突然の激痛はくも膜下出血を疑います。

ここがポイント 片頭痛は女性に多く、発作中は暗く静かな所で安静に。発作中の強い刺激は避け、間欠期に施術します。

教科書で確かめよう:新版 第2章 第1節 頭痛(国試は新版に沿って出題)

問8 末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺)でみられるのはどれか。

  1. 舌の偏位
  2. 額にしわを寄せられない
  3. 額のしわ寄せはできる
  4. 顔の感覚がなくなる
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答え:2. 額にしわを寄せられない
末梢性では額を含む片側の顔全体が動かなくなります。中枢性(脳血管障害)では額のしわ寄せは保たれます。

ここがポイント 末梢性は耳後部の痛みや味覚障害・聴覚過敏を伴うことも。帯状疱疹を伴えばラムゼイ・ハント症候群です。

教科書で確かめよう:新版 第2章 第4節 顔面麻痺(国試は新版に沿って出題)

刺法と補瀉

問9 難経六十九難の治療原則はどれか。

  1. 虚実にかかわらず原穴を用いる
  2. 虚すればその母を補い、実すればその子を瀉す
  3. 表裏の経を同時に瀉す
  4. 虚すればその子を補い、実すればその母を瀉す
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答え:2. 虚すればその母を補い、実すればその子を瀉す
六十九難は「虚する者はその母を補い、実する者はその子を瀉す」。例:肺虚には肺経の土穴(太淵)と、母である脾経の土穴(太白)を補います。

ここがポイント 自経の母穴+母経の同じ五行の穴。肝虚なら曲泉(肝経の水穴)と陰谷(腎経の水穴)を補います。

教科書で確かめよう:新版 第1章 第2節 治療穴とその応用(国試は新版に沿って出題)

問10 迎随の補瀉で「補」になる刺し方はどれか。

  1. 経脈の流れに逆らって鍼尖を向ける
  2. 呼気に刺して吸気に抜く
  3. 深く刺して速く抜く
  4. 経脈の流れに沿って鍼尖を向ける
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答え:4. 経脈の流れに沿って鍼尖を向ける
迎随の補瀉では、経脈の流れに随う(沿う)のが補、迎える(逆らう)のが瀉です。

ここがポイント 補瀉の種類:迎随・徐疾・提按・捻転・開闔・呼吸・刺鍼の深浅など。「随う=補」「迎える=瀉」と覚えます。

教科書で確かめよう:新版 第1章 第3節 手技と手法(国試は新版に沿って出題)

問11 十二刺のうち、寒気が浅いときに皮膚をつまみ上げて刺すのはどれか。

  1. 直鍼刺
  2. 斉刺
  3. 輸刺
  4. 揚刺
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答え:1. 直鍼刺
直鍼刺は皮膚をつまみ上げて沿わせるように刺す。斉刺は中央と両側に1本ずつ(3本)、揚刺は中央と周囲4本(5本)です。

ここがポイント 十二刺は数(斉刺3本・揚刺5本・傍鍼刺2本)や目的(短刺=骨の痺、輸刺=気が盛んで熱)で出ます。

教科書で確かめよう:新版 第1章 第3節 手技と手法(国試は新版に沿って出題)

病証と治療

問12 ストレスで悪化する胸脇部の張り、ため息、脈弦がみられる病証はどれか。

  1. 腎陽虚
  2. 肺気虚
  3. 肝気鬱結
  4. 心脾両虚
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答え:3. 肝気鬱結
肝気鬱結は情志の失調で肝の疏泄がうまくいかない状態。胸脇部の張り、ため息、月経前の乳房の張り、脈弦などがみられます。

ここがポイント 肝気鬱結の配穴例:太衝・期門・肝兪など。肝気が脾を犯す(肝脾不和)と腹痛・下痢を伴います。

教科書で確かめよう:新版 第2章 第2節 肝系統(国試は新版に沿って出題)

問13 不眠・動悸・物忘れに、食欲不振や疲れやすさを伴う病証はどれか。

  1. 胃熱
  2. 心脾両虚
  3. 大腸湿熱
  4. 肝陽上亢
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答え:2. 心脾両虚
心脾両虚は、心血の不足(不眠・動悸・健忘)と脾気の不足(食欲不振・倦怠感)が重なった状態です。

ここがポイント 心脾両虚の配穴例:心兪・脾兪・神門・足三里・三陰交など。思い悩みすぎ・過労が背景になりやすい病証です。

教科書で確かめよう:新版 第2章 第2節 心系統(睡眠障害)(国試は新版に沿って出題)

女性・小児

問14 骨盤位(逆子)の灸に用いられる経穴はどれか。

  1. 少沢
  2. 湧泉
  3. 至陰
  4. 隠白
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答え:3. 至陰
足の太陽膀胱経の井穴・至陰(足の第5指の爪の外側)への灸が知られています。妊娠週数と医師との連携が前提です。

ここがポイント 至陰は井穴で、五兪穴では金穴。施灸は妊娠後期(28週前後から)に、医師の管理のもとで行われる報告が多いです。

教科書で確かめよう:新版 第2章 第5節 骨盤位(逆子)(国試は新版に沿って出題)

注意を要するもの

問15 鍼灸の前に、まず医療機関の受診をすすめるべき頭痛はどれか。

  1. 突然始まった、これまでで最も強い頭痛
  2. 肩こりを伴う夕方の締めつけ感
  3. 長時間のパソコン作業後の頭重感
  4. 月経前にくり返す片側の拍動痛
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答え:1. 突然始まった、これまでで最も強い頭痛
突然の激しい頭痛はくも膜下出血などを疑うレッドフラッグ。ほかにも、発熱や意識障害・麻痺を伴う頭痛、50歳以降の新しい頭痛は受診を優先します。

ここがポイント レッドフラッグ(危険な徴候)は臨床論の頻出分野。腰痛なら膀胱直腸障害・発熱・夜間痛・体重減少も受診優先です。

教科書で確かめよう:新版 第2章 第1節 頭痛(注意を要するもの)(国試は新版に沿って出題)

アプリで5問だけ解くほかの科目