臨床医学各論の問題と解説
はり師・きゅう師国家試験の臨床医学各論から、よく出る知識を15問にまとめました。答えは「答えと解説を見る」を押すと出ます。アプリで解くと、同じ知識が四択と一問一答で毎回ちがう形で出ます。
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問1 甲状腺機能亢進症でみられるのはどれか。
- 頻脈
- 徐脈
- 寒がり
- 体重増加
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答え:1. 頻脈
バセドウ病などの機能亢進症は、頻脈・発汗・暑がり・体重減少・眼球突出。低下症はその逆です。
ここがポイント メルゼブルクの三徴=甲状腺腫・眼球突出・頻脈(バセドウ病)。低下症は徐脈・寒がり・むくみ(粘液水腫)。
教科書で確かめよう:『臨床医学各論』の索引で「バセドウ」を引いて確かめよう
問2 糖尿病の三大合併症に含まれないものはどれか。
- 神経障害
- 網膜症
- 肝硬変
- 腎症
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答え:3. 肝硬変
三大合併症は、網膜症・腎症・神経障害(細い血管の障害)です。
ここがポイント 三大合併症は細小血管障害で「し・め・じ(神経・目・腎)」と覚えます。大血管障害(心筋梗塞・脳梗塞)とは別枠です。
教科書で確かめよう:『臨床医学各論』の索引で「網膜症」を引いて確かめよう
問3 痛風の発作が最も起こりやすい部位はどれか。
- 膝関節
- 母趾の中足趾節関節
- 股関節
- 手指の近位指節間関節
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答え:2. 母趾の中足趾節関節
尿酸の結晶による関節炎で、母趾の付け根(第1中足趾節関節)に多く、中年男性に多い病気です。
ここがポイント 痛風は高尿酸血症が背景。夜中に急に激痛・発赤・腫れ。耳介の痛風結節も特徴です。
教科書で確かめよう:『臨床医学各論』の索引で「痛風」を引いて確かめよう
運動器
問4 関節リウマチの特徴はどれか。
- 関節の左右差が大きい
- 遠位指節間関節から始まる
- 朝のこわばりがある
- 男性に多い
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答え:3. 朝のこわばりがある
関節リウマチは女性に多く、朝のこわばり、手の近位指節間関節・中手指節関節の左右対称の腫れが特徴。遠位指節間関節の変形はへバーデン結節です。
ここがポイント DIPの変形=へバーデン結節(変形性関節症)、PIPの変形=ブシャール結節。RAはPIP・MP・手関節が中心です。
教科書で確かめよう:『臨床医学各論』の索引で「関節リウマチ」を引いて確かめよう
問5 変形性膝関節症で多い変形はどれか。
- 屈曲拘縮のない伸展位
- 内反膝(O脚)
- 外反膝(X脚)
- 反張膝
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答え:2. 内反膝(O脚)
日本人の変形性膝関節症は内側の軟骨がすり減る内反膝(O脚)が多く、中高年の女性に多くみられます。
ここがポイント 内側の関節裂隙が狭くなりO脚に。肥満・女性・加齢が危険因子で、大腿四頭筋の筋力訓練が基本です。
教科書で確かめよう:『臨床医学各論』の索引で「変形性膝関節症」を引いて確かめよう
神経
問6 パーキンソン病の原因となる部位はどれか。
- 脊髄前角
- 中脳の黒質
- 小脳
- 大脳皮質運動野
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答え:2. 中脳の黒質
中脳の黒質のドパミン神経が減ることで、安静時振戦・固縮・無動・姿勢反射障害が起こります。
ここがポイント パーキンソン病の四大症状:安静時振戦・筋固縮(歯車様)・無動・姿勢反射障害。仮面様顔貌も特徴です。
教科書で確かめよう:『臨床医学各論』の索引で「黒質」を引いて確かめよう
問7 重症筋無力症の特徴はどれか。
- 深部腱反射の亢進
- 筋の線維束性収縮
- 感覚障害が強い
- 夕方に症状が強くなる
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答え:4. 夕方に症状が強くなる
神経筋接合部のアセチルコリン受容体に対する抗体による病気で、眼瞼下垂・複視が多く、くり返し動かすと疲れ、夕方に悪くなります。
ここがポイント 胸腺腫を合併することがあります。テンシロンテスト(抗コリンエステラーゼ薬)で症状が改善します。
教科書で確かめよう:『臨床医学各論』の索引で「重症筋無力症」を引いて確かめよう
問8 ギラン・バレー症候群の特徴はどれか。
- 深部腱反射が亢進する
- 症状は数年かけてゆっくり進む
- 安静時振戦がみられる
- 感染のあとに四肢の弛緩性麻痺が起こる
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答え:4. 感染のあとに四肢の弛緩性麻痺が起こる
かぜや下痢などのあとに、下肢から上行する左右対称の弛緩性麻痺が起こり、深部腱反射は低下・消失します。
ここがポイント 感覚障害より運動麻痺が目立ち、髄液の蛋白細胞解離(蛋白↑・細胞数は正常)が特徴。多くは回復します。
教科書で確かめよう:『臨床医学各論』の索引で「ギラン・バレー症候群」を引いて確かめよう
問9 突然の激しい頭痛で始まり、脳動脈瘤の破裂が原因として多いのはどれか。
- 脳梗塞
- 片頭痛
- くも膜下出血
- 緊張型頭痛
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答え:3. くも膜下出血
くも膜下出血は「バットで殴られたような」突然の激しい頭痛。鍼灸の前に必ず医療機関へつなぐべき症状です。
ここがポイント 項部硬直・ケルニッヒ徴候などの髄膜刺激症状も出ます。鍼灸院で出会ったら施術せず救急要請です。
教科書で確かめよう:『臨床医学各論』の索引で「くも膜下出血」を引いて確かめよう
循環・呼吸
問10 心筋梗塞の胸痛の特徴はどれか。
- 数分でおさまる
- 30分以上続き、ニトログリセリンが効きにくい
- 深呼吸で軽くなる
- 体を前かがみにすると消える
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答え:2. 30分以上続き、ニトログリセリンが効きにくい
心筋梗塞の胸痛は強く、30分以上続き、ニトログリセリンが効きにくい。狭心症の発作は数分で、ニトログリセリンが効きます。
ここがポイント 狭心症は一時的な虚血、心筋梗塞は壊死。梗塞では心電図のST上昇・異常Q波、CK・トロポニンの上昇がみられます。
教科書で確かめよう:『臨床医学各論』の索引で「心筋梗塞」を引いて確かめよう
問11 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の最大の原因はどれか。
- 寒冷
- 運動不足
- 花粉
- 喫煙
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答え:4. 喫煙
COPDは主に長年の喫煙による病気で、樽状胸郭や、1秒率の低下(閉塞性換気障害)がみられます。
ここがポイント COPDは息を吐きにくい閉塞性障害(1秒率70%未満)。口すぼめ呼吸・ばち指もみられます。
教科書で確かめよう:『臨床医学各論』の索引で「COPD」を引いて確かめよう
消化器
問12 病変が直腸から連続して広がるのはどれか。
- クローン病
- 虫垂炎
- 潰瘍性大腸炎
- 過敏性腸症候群
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答え:3. 潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は大腸だけに直腸から連続して広がります。クローン病は口から肛門まで、とびとびに病変ができます。
ここがポイント 潰瘍性大腸炎=粘血便・連続性・大腸がんのリスク。クローン病=回盲部に多い・全層性・敷石像・痔瘻。
教科書で確かめよう:『臨床医学各論』の索引で「潰瘍性大腸炎」を引いて確かめよう
腎・血液
問13 ネフローゼ症候群でみられるのはどれか。
- 尿量の増加
- 低アルブミン血症
- 体重減少
- 低コレステロール血症
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答え:2. 低アルブミン血症
大量の蛋白尿、低アルブミン血症、浮腫、脂質異常症(高コレステロール)が特徴です。
ここがポイント 低アルブミンで膠質浸透圧が下がり浮腫に。肝臓が代償でリポ蛋白をつくるため高コレステロールになります。
教科書で確かめよう:『臨床医学各論』の索引で「ネフローゼ」を引いて確かめよう
問14 鉄欠乏性貧血でみられるのはどれか。
- スプーン状爪
- ハンター舌炎
- 大球性の赤血球
- 黄疸
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答え:1. スプーン状爪
鉄欠乏性貧血は小球性で、スプーン状爪・異食症など。ハンター舌炎はビタミンB12不足の悪性貧血です。
ここがポイント 鉄欠乏は小球性低色素性で女性に多い。悪性貧血(B12)は大球性で、胃切除後や萎縮性胃炎でみられます。
教科書で確かめよう:『臨床医学各論』の索引で「鉄欠乏性貧血」を引いて確かめよう
皮膚・感染
問15 帯状疱疹の原因はどれか。
- 水痘・帯状疱疹ウイルス
- 単純ヘルペスウイルス
- 溶血性レンサ球菌
- EBウイルス
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答え:1. 水痘・帯状疱疹ウイルス
子どものころにかかった水痘のウイルスが神経節にひそみ、再び活性化して、片側の皮膚分節に沿って痛みと水疱が出ます。
ここがポイント 皮疹が出る前に痛みだけ先行することがあり、高齢者では帯状疱疹後神経痛が残りやすい。顔面ではラムゼイ・ハント症候群も。
教科書で確かめよう:『臨床医学各論』の索引で「帯状疱疹」を引いて確かめよう